【11月24日 AFP】ニュージーランドは24日、新型コロナウイルス感染対策として導入している外国人の入国制限について、少なくとも来年4月末まで継続すると発表した。政府は徐々に、世界で最も厳格な水準の水際対策の緩和を進めている。

 クリス・ヒプキンス(Chris Hipkins)新型コロナウイルス対応相は、オーストラリアに足止めされているニュージーランド人の帰国条件を、来年1月半ばから緩和すると述べた。その他の国に滞在する国民については、2月半ばとなる予定。

 だが、外国人については4月末まで現行の入国規制が継続される。

 ヒプキンス氏は「つらいものだとは理解している。しかし、厳格な移動制限の終わりが今、視野に入ってきた」と語った。

 ニュージーランドは昨年3月、国境を封鎖。全ての入国者に対し、ホテルでの2週間の隔離を求めた。現在隔離期間は7日間に短縮されている。

 ヒプキンス氏は、新制度では全員がワクチン接種の完了と複数回の検査での陰性を条件に、7日間の自主隔離に変更されると説明した。

 ホテルでの隔離をめぐっては、満室で予約ができないなどの不満が国民から出ており、緩和を求める声が高まっていた。地元メディアは、隔離用ホテルが満室で、親族の死に目にも会いに行けないといった声を頻繁に伝えていた。

 ヒプキンス氏は、クリスマスに向け規制緩和を望む声が多いのは理解しているが、現実的ではないとし「パンデミック(世界的な大流行)は続いており、欧州をはじめ各地で感染者が急増している」と述べた。(c)AFP