【11月27日 CGTN Japanese】中国国家博物館で21日、浙江省(Zhejiang)上山文化の考古学特別展が始まりました。期間は約2カ月で、1万年前に育てられた稲や、これまで最古とされる定住集落跡、未知の絵画や彫刻で描かれた彩陶など貴重な展示品が来場者に公開されます。 

 同展では上山文化の初期・中期・後期の文化財約200点が展示されており、その中には最古の炭化米、最古の彩陶など重要な代表的遺物もあります。2000年11月、上山遺跡は浙江省浦江県(Pujiang)で発見されました。遺跡では、稲の収穫や加工、食用までの比較的完全な一連の証拠がみつかりました。これによって、稲作の歴史が1万年前にさかのぼることがわかり、世界の農業の起源に対する認識が一新されました。 

 農業の起源、人類の起源、国家の起源は考古学における全世界的な三大課題です。稲作農業の発展により人類文明の生産と生活様式が一変しました。特別展の展示品の多くは高度な情報を持っています。例えば一粒の「炭化米」は、今から約11000年〜8500年前のもので、順化初期段階の原始栽培稲で、浮選法という手法を用いて地層の層位がはっきりとする考古遺跡で見つかった最古の稲米となります。(c)CGTN Japanese/AFPBB News