【11月23日 AFP】フランス・リーグ1のオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)は22日、本拠地で行われた前日のリーグ戦で相手選手に客席から投げ込まれたペットボトルが当たり、最終的に試合が中止になる事件が起きたことを受けて、少なくとも来月8日までホームゲームを無観客にするよう命じられた。

 パルク・オリンピック・リヨン(Parc OL)で行われた問題の一戦では、開始5分にオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)のディミトリ・パイェ(Dimitri Payet)がCKの準備をしていた際、投げつけられたボトルが側頭部に当たって治療を余儀なくされた。両チームの選手は控室へ下がり、試合は中止となった。

 マルセイユのクラブ関係者はAFPの取材に対し、パイェが告訴し、リヨン(Lyon)検察が捜査していると明かした。パイェは22日の練習を欠席し、「かなりおびえて、うんざりしている様子だった」という。

 フランスプロサッカーリーグ連盟(LFP)は、「試合中に深刻な事件が発生したことを踏まえ」、連盟の懲罰委員会が調査を開始したと公表。裁定を下すには少なくとも来月8日までかかる見通しで、念のためそれまではリヨンの全ホームゲームを無観客にする措置を講じた。

 LFPは今後、連盟の代表者がフランスのジェラルド・ダルマナン(Gerald Darmanin)内相とロクサナ・マラシネアヌ(Roxana Maracineanu)スポーツ担当相と23日に面会し、「必要な対応」を模索していく。

 警察によれば、事件を起こした人物はスタジアムの監視カメラで特定され、逮捕、勾留されているという。他に18歳の男2人がこの騒動で逮捕されたが、その後釈放された。また17歳の少年1人が発煙弾を所持していたとして、少年裁判にかけられることになった。

 リーグ1では今季、同じような騒動が何度も起こっている。マルセイユの主将を務めるパイェは、8月のニース(OGC Nice)戦でもボトルを投げつけられ、今回の試合でも、ウオーミングアップのときからリヨンサポーターのやじを浴びていた。(c)AFP