【11月23日 AFP】米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャー、ビオンテック(BioNTech)は22日、共同開発した新型コロナウイルスワクチンの12~15歳を対象とした臨床試験(治験)で、2回目接種から4か月後も100%の有効性が示されたと発表した。

 2228人の治験参加者のうち、感染歴の証拠がなく発症した人は30人で、いずれもプラセボ(偽薬)を投与された人だった。2回目接種から6か月後までの期間で、深刻な安全性の問題は確認されなかった。

 12~15歳に対する接種の主な懸念としては、男性に心筋炎を引き起こす可能性が指摘されているが、データからはそうした症状は非常にまれであり、接種のメリットはリスクを大幅に上回ることが示されている。新型コロナウイルス自体も心筋炎を引き起こす可能性があり、その頻度と重症度はワクチンよりも高い。

 両社は今回の治験結果について、各国での正式な認可申請の一助となるものとしており、米国では近く申請を行う予定。米国は5月、ファイザー製ワクチンの12歳以上に対する緊急使用を許可したが、正式認可は16歳以上に対してのみ出されている。(c)AFP