【11月23日 AFP】オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相は22日、同国で新型コロナウイルス対策をめぐり3夜連続で起きた暴動を「愚か者による純粋な暴力」と非難し、関与した者の責任を追及すると宣言した。

 同国の港町ロッテルダム(Rotterdam)では19日、政府のコロナ対策に反対する抗議活動が警察と暴徒との衝突に発展。以降、各地で暴力的な抗議活動が行われ、少なくとも130人が逮捕され、市民4人と複数の警察官が負傷した。

 ルッテ氏は22日、現地メディアに対し、ロッテルダムなどで起きている騒乱は「抗議を装った純粋な暴力」だと糾弾。「私たちはこれほど長い間コロナ禍に対処しているのだから、社会の緊張が高まっていることは理解している」とした上で、抗議する権利は常に支持するものの「愚か者による純粋な暴力の行使は絶対に認めない」と述べた。

 オランダでは13日から再び部分的なロックダウン(都市封鎖)が行われており、追加の対策として、飲食店がワクチン未接種者の入店を禁止できるようにする「2G」制度の導入も検討されている。(c)AFP/Danny KEMP and Julie CAPELLE