【11月22日 CGTN Japanese】北京市にある中国の名門大学である清華大学の公式サイトによりますと、数理物理学の国際的な第一人者であるニコライ・レシェティキン(Nicolai Reshetikhin)氏がこのほど清華大学に正式に移籍しました。同大学の数学科学センターに世界的な数学者がまた一人加わったことで、清華大学数学学科のさらなる発展が期待されます。

 レシェティキン教授は量子群理論の創始者の一人であり、RT不変量の創始者の一人、量子可積分系理論の重要な推進者、ポアソン幾何学とシンプレクティック幾何学への重要な貢献者、量子カッツ・ムーディー(Quantum Kac-Moody)代数の重要な貢献者、そして量子重力に関する6j記号の創始者でもあります。

 清華大学の数学科学センター長を務める数学者の丘成桐教授によりますと、ニコライ・レシェティキン教授は、すでに同学に入職しているフィールズ賞受賞者のコーチェル・ビルカー(Caucher Birkar)氏と共に、清華大学で次世代の数学者の育成に力を注ぐということです。レシェティキン教授は、この秋学期にすでに「結び目と3次元多様体の不変量」というカリキュラムを開設したということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News