【11月27日 CGTN Japanese】中国では、2022年北京冬季オリンピックの開催が追い風となり、全国各地でスキーブームとなっています。

 新疆ウイグル自治区のアルタイ地区では、授業にスキーを導入する学校が増えています。地元のアルタイ第二中学校では、2年生の体育の授業で、エッジのかけ方や斜面の滑り方などについての講習会が行われています。

 この学校はまた、地元のスキー場と連携して、年齢別の指導コースを設けていて、生徒証さえ見せれば、プロのインストラクターについてスキーを練習でき、スキー用具も無料でレンタルすることができます。

 また、北国の吉林省長春市では、スキーシーズンの開始に伴い、ゲレンデに全国各地から押し寄せたスキー客の姿が見られています。

 南の湖南省長沙市には、広さ8000平方メートル、世界で五番目の大きさを誇るとされる室内スキー場があります。ここでは、青少年向けのスキー普及カリキュラムが開催されており、暖かい地方で暮らす子供たちにもウインタースポーツに触れるチャンスを提供しています。

 なお、この秋に発表された「2021年中国氷雪産業発展研究報告」によりますと、中国ではコロナ前までのスキー観光人数が右肩上がりの傾向で、2018-2019年のシーズンでは延べ2億2400万人に達していました。しかし、翌2019-2020年のシーズンはコロナの影響で9400万人にまで減少。新型コロナウイルスの感染状況が中国で全体的に抑え込まれているうえ、今シーズンは北京冬季オリンピックの開催が相まって、スキー観光の人数も大幅に回復されることが見込まれているということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News