【11月22日 AFP】バドミントン、インドネシア・マスターズ(DAIHATSU Indonesia Masters 2021)は21日、各種目の決勝が行われ、男子シングルスでは大会第1シードの桃田賢斗(Kento Momota)が21-17、21-11で第3シードのアンダース・アントンセン(Anders Antonsen、デンマーク)を下し、自動車事故に遭ってから初の国際タイトルを獲得した。

 2019年には史上最多となる11個のタイトルを獲得し、世界選手権(TOTAL BWF World Championships 2019)でも優勝した桃田は、翌2020年1月に乗っていた車が大事故を起こし、運転手は死亡。桃田も眼窩(がんか)底骨折のけがをし、引退の危機にさらされた。その後復帰し、今夏の東京大会で五輪初出場を果たしたが、まさかの1次リーグ敗退に終わっていた。

 しかし今大会は、東京五輪金メダリストのヴィクター・アクセルセン(Viktor Axelsen、デンマーク)が2回戦で敗退し、また中国勢が選手を派遣してきておらず、五輪銀メダルのチェン龍(Long Chen、チェン・ロン、中国)が不在という組み合わせにも恵まれ、優勝を果たした。

 桃田以外にも、この日は日本勢がダブルス2種目で大会を制した。

 男子ダブルスでは、保木卓朗(Takuro Hoki)/小林優吾(Yugo Kobayashi)組が、地元インドネシアの優勝候補である第1シードのマーカス・フェルナルディ・ギデオン(Marcus Fernaldi Gideon)/ケビン・サンジャヤ・スカムルジョ(Kevin Sanjaya Sukamuljo)組を21-11、17-21、21-19で撃破した。

 女子ダブルスでは、第4シードの松山奈未(Nami Matsuyama)/志田千陽(Chiharu Shida)組が21-9、21-11で韓国の鄭娜英(チョン・ナウン、Jeong Na Eun)/金慧貞(キム・ヘジョン、Kim Hye-jeong)組を退けた。

 女子シングルスでも第1シードの山口茜(Akane Yamaguchi)が決勝に勝ち進んでいたが、17-21、19-21で第4シードの安洗塋(An Se-young、アン・セヨン、韓国)に敗れた。(c)AFP/Agnes ANYA