【11月21日 AFP】メキシコの移民当局は20日、南東部ベラクルス(Veracruz)州でトレーラー2台にすし詰め状態で移動していた12か国出身の移民約600人を保護したと発表した。

 国家移住庁(INM)によると、移民の内訳は女性145人、男性455人。大半はグアテマラ、ホンジュラス、ニカラグアなど中米諸国出身者だが、バングラデシュ人37人、ガーナ人6人、インド人1人、カメルーン人1人も含まれていた。

 ベラクルス州人権委員会のトナティウ・エルナンデス(Tonatiuh Hernandez)委員長は、移民はトレーラー2台に「詰め込まれて」、中には子どもや妊娠中の女性、病人もいたと述べた。

 現在数百人から成る二つの移民集団(キャラバン)が、メキシコ南部を移動中だ。メキシコは、中米から米国へ向かう通過点となっており、大勢の移民が流入している。

 米国では、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前政権よりも移民に人道的な対応を取るジョー・バイデン(Joe Biden)政権下で、必要書類を持たない移民の流入が急増している。

 2020年10月から21年9月までのメキシコからの不法移民の数は170万人と、同期間における過去最多を記録した。(c)AFP