【11月20日 AFP】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(18)は19日、ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相が同国グラスゴーで開催された国連(UN)気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)中にプライベートジェットを使用したことを糾弾。世界の首脳の行動を「偽善的」と批判した。

 トゥンベリさんはスウェーデンの首都ストックホルムで同日、先週末のCOP26の閉幕後初めて「気候のための学校ストライキ(School Strike for the Climate)」を実施した。

 トゥンベリさんはAFPに「もちろん気候危機はプライベートジェットによって引き起こされたものではないが、気候危機を解決しようとしながら、ボリス・ジョンソン氏のようにすぐ近くに住んでいる世界の首脳がプライベートジェットでグラスゴー入りしたことは、やや偽善的だ」と語った。「それでは正しいメッセージを発信することにならない」

 トゥンベリさんは、ストックホルムから列車でグラスゴー入りし、地球温暖化対策の強化を求めるデモに参加した。

 ジョンソン氏は、20か国・地域(G20)首脳会議が開かれていた伊ローマからエアバス(Airbus)のチャーター機でグラスゴー入りし、ロンドンに戻る際にも同機を使用したことで批判された。

 ジョンソン氏はその後、再びグラスゴーに向かう際には列車を利用した。(c)AFP