【11月20日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は19日、定期健康診断を受けて健康状態に問題ないことが確認された。健診中は、一時的にカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領に権限が委譲された。

 主治医のケビン・オコナー(Kevin O'Connor)氏は書簡で「大統領は健康な78歳の男性で、最高行政官、国家元首、最高司令官の職務も含め、大統領としての職務を遂行するのに適している」と述べた。

 書簡によると、バイデン氏は1年前と比べて歩き方が「明らかにぎこちなく」なり、「演説の際の『せき払い』が強くなり頻度も増えている」。

 ただし、こうした症状は差し迫った懸念とされるものではなく、深刻な病気に起因するものではないとオコナー氏は説明した。

 バイデン氏は多数の検査で良好な結果を得ており、心不全の兆候や皮膚がんの疑いはなく、歯や目にも問題はないとされる。書簡は「大統領は酒もたばこもやらず、週5日以上運動している」としており、こうした習慣が健康に寄与している可能性がある。

「史上最高齢の米大統領」のバイデン氏は20日で79歳になる。身長182センチ、体重83.46キロ、BMI(体格指数)は25。一般的な処方薬3種と市販薬2種を服用しており、コンタクトレンズを使用しているとされる。

 ウォルター・リード米軍医療センター(Walter Reed National Military Medical Center)での健康診断を終えてホワイトハウス(White House)に戻ったバイデン氏は、笑顔で「最高の気分だ」と述べた。(c)AFP/Sebastian Smith