【11月20日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は19日、21F1第19戦サンパウロGP(Sao Paulo Grand Prix 2021)決勝でレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が行ったドライビングをめぐるメルセデスAMG(Mercedes AMG)の再審請求が却下されたことを明らかにした。

 14日にブラジルのインテルラゴス・サーキット(Interlagos Circuit)で行われたサンパウロGP決勝では、フェルスタッペンがメルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)をコースオフさせたように見えたが、このアクシデントに関連して同チームが提出した車載映像は新たな重要証拠としては認められなかったと公表された。

 レース中は問題の場面に関してスチュワードが審議の必要はないと判断したが、メルセデスが再審請求の根拠として提出した両選手のオンボードカメラの映像は入手できない状態だった。

 メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏は、フェルスタッペンに処分を下さなかった今回の裁定に関して「完全に想定していた」とコメント。

「これから先の数レースにおいても同様の問題が起きる可能性があるため、この件を議論のきっかけにしたかった」とした上で、「再審が行われるとは、こちらも本気で考えていなかった」と述べた。

 当日のレースではハミルトンが59周目にフェルスタッペンをオーバーテークしてそのまま優勝を飾り、総合争いで首位に立つ同選手との差を14ポイントに縮めた。(c)AFP