【11月20日 AFP】(写真追加)オランダの港湾都市ロッテルダム(Rotterdam)で19日、新型コロナウイルス対策の部分的ロックダウン(都市封鎖)に抗議するデモが暴動に発展した。警察が威嚇射撃を行い、数は不明ながら負傷者が出た。地元警察が明らかにした。

 デモ隊が繁華街で放火したり、花火を打ち上げたりしたため、警察は放水銃も使用した。

 オランダは13日、新型コロナウイルスの感染再拡大により、西欧で今冬初めて3週間の部分的なロックダウンを開始した。

 ロッテルダム警察は「午後8時にコールシンゲル(Coolsingel)通りで始まったデモが暴動に発展した。複数の場所で放火が起き、花火が打ち上げられた、警察は威嚇射撃を数回行った」と発表。「威嚇射撃で負傷者が出た」と説明した。その後、機動隊とデモ隊が衝突し、放水銃が配備されたとされる。

 警察の担当者がAFPに明らかにしたところによると、警察車両少なくとも1台がデモ中に放火された。

 オランダメディアの報道やソーシャルメディアに投稿された画像によると、暴徒化したデモ参加者は数百人に上り、電動キックスケーターなども火を付けられた。

 地元当局はさらなる暴動を防ぐため、現地への立ち入りを禁止。ロッテルダムの主要鉄道駅も閉鎖された。(c)AFP