【11月19日 AFP】オランダ検察は18日、家族の集まりで身内を刺した昨年の事件に関連し、殺人未遂の罪で29歳の男が訴追されることになったと発表した。同国メディアは、この人物がロシア1部リーグのスパルタク・モスクワ(Spartak Moscow)に所属するオランダ代表FWクインシー・プロメス(Quincy Promes)だと報じている。

 検察は発表文の中で、29歳の男が「身内を刺したと疑われており、この事件で容疑者のいとこである被害者は膝に重傷を負った」と記した。

 発表文の中でプロメスの名は挙げられていないが、メディアはこの容疑者がエールディビジのアヤックス(Ajax)から今年2月に830万ユーロ(約11億円)と報じられる移籍金でスパルタクに渡った同選手だと伝えている。

 プロメスは昨年7月にアムステルダム郊外の町アップカウデ(Abcoude)で開かれた家族パーティーで起きた事件との関連で同12月に逮捕されたが、その後釈放されていた。

 当時、プロメスは身内の一人と口論した後にもみ合いとなり、すぐに他の家族が止めに入ったと報じられていた。この身内は同11月に告訴していた。

 捜査を踏まえ検察は、殺人未遂、あるいは加重暴行の罪でプロメスを訴追することを決めた。

 2014年にオランダ代表デビューを果たしたプロメスは50試合に出場して7ゴールを記録している。プロメスが代表で最後にプレーしたのは、オランダがチェコに0-2で敗れた6月の欧州選手権(UEFA Euro 2020)決勝トーナメント1回戦となっている。(c)AFP