【11月18日 CGTN Japanese】中国の中央銀行デジタル通貨(CBDC)、いわゆるデジタル人民元の運用が全国で増えています。

 中国の中央銀行にあたる中国人民銀行によりますと、10月22日時点で、中国では1億4000万人あまりがデジタル人民元用のウォレット(財布)を開設し、取引総額が620億元(約1兆1094億円)に上りました。

 デジタル人民元の運用シーンの拡大について、北京を例に、一部の大学では学費だけでなく、学食での食事や寮の費用、キャンパス内のカフェや売店での支払いにもデジタル人民元の使用が可能になりました。また、市内ではデジタル人民元を使って買い物ができるスーパーも増え続けています。 

 なお、デジタル人民元は2019年末からこれまでに、北京を含む10都市の病院や駅、その他の公共施設で試験的運用を行ってきましたが、2022年2月に開催予定の北京冬季オリンピックの会期中には一層踏み込んだ実証実験が行われるということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News