【11月18日 AFP】(更新)スーダンの首都ハルツームで17日、先月起きた軍事クーデターに抗議していたデモ隊に治安当局が発砲し、少なくとも15人が死亡、数十人が負傷した。医療関係者が明らかにした。クーデター以降に出た1日の死者数としては最悪となった。

 民主派の医師団体によると、死者の多くはハルツーム北部で出た。先月25日のクーデター以降の合計死者数は39人となり、負傷者は数百人に上っている。

 目撃者によると、治安当局は催涙ガスを使用し、複数のデモ参加者が負傷した。警察は実弾の使用を否定している。

 医師団体によれば、死傷者の多くは頭や首、胴体に銃弾を受けていたが、デモ隊はそれに屈せず、バリケードを設置して抗議を続けている。

 スーダンでは2019年、長年の独裁体制を敷いていたオマル・バシル(Omar al-Bashir)政権が崩壊。その後行われていた民政移管は、先月の軍事クーデターにより停止した。

 国内では以来、電話やインターネットの使用が制限されているが、AFP記者によるとデモはハルツーム市内各地や北東部ポートスーダン(Port Sudan)でも行われた。

 抗議活動の取り締まりではこれまでに活動家、通行人、ジャーナリストを含む数百人が拘束されており、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラ(Al Jazeera)の支局長も14日に拘束され、16日に釈放された。(c)AFP