【11月16日 People’s Daily】「中国は各国と共に、開放型世界経済を構築し、開放の春風が世界を暖めることを望んでいる!」習近平(Xi Jinping)国家主席は第4回中国国際輸入博覧会(輸入博)の開幕式での基調講演で、過去の経験に基づき未来を予測し、中国の世界貿易機関(WTO)加盟以来の20年間の経験、啓示をまとめ、新時代の中国のハイレベルの開放拡大、世界との発展チャンスの分かち合い、経済グローバル化発展を推進していく決意を示した。また、団結協力し、共に現在の困難を克服するための強大なポジティブエネルギーを集めた。

 正念場で責任感が問われる。10年以来、「世界開放指数」は絶えず下落し、世界の開放コンセンサスが弱体化するという警鐘が鳴っている。人類の歴史の重要な岐路において、習主席は各国が開放型世界経済を共に構築し、経済のグローバル化の前向きの発展を推進し、開放の中で共同の利益を拡大し、協力の中でチャンスの共有を実現し、人類のより美しい未来を創造するよう提唱した。

 経済のグローバル化は社会生産力の発展の客観的な要求と科学技術の進歩の必然的な結果であり、逆転できない歴史の流れだ。第1回輸入博の開幕式で基調演説を行った際、習主席は「歴史の大勢とは、その発展が人の意志によらないということだ。人間は歴史の法則を認識し、順応し、運用することはできるが、それを妨げることはできない」と指摘した。輸入博の開催は、まさに中国による経済グローバル化の支持の実際の行動にほかならない。

 中国のWTO加盟からの20年間は、中国自身の発展と世界経済の発展を活性化させたサクセスストーリーで、世界経済への統合が歴史の政治方向であることを十分に説明した。現在、ある特定の国による国内のガバナンス問題を経済のグローバル化のせいにし、人為的に障壁を設置し、さらには新型コロナウイルスのパンデミックを利用して「脱グローバリゼーション」、閉鎖・デカップリングを推進する行為は、経済規律と歴史の流れに反するだけでなく、各国の人々の普遍的な願望にも合致しない。反グローバリゼーションの思潮に直面している中、習主席の輸入博での声はより力強く聞こえる。「経済グローバル化が深く進展している現在、弱肉強食、勝者の総取りは進めば進むほど狭くなる袋小路であり、包容・普遍的恩恵、互恵・ウィンウィンこそが進めば進むほど広くなる人間の正道だ」

 経済のグローバル化は世界経済の成長を推進するエンジンであり、各国は経済のグローバル化発展という大勢を把握し、開放協力を積極的に推進し、共同発展を実現すべきだ。習主席が指摘したように、「歴史を振り返ると、開放協力は国際経済貿易の活力を強化する重要な原動力だ。目下の状況を踏まえ、開放協力は世界経済の安定的な回復を推進する現実的な要求だ。未来に目を向け、開放協力は人類社会の絶え間ない進歩を促進する時代の要求だ」。中国は各国が開放型世界経済の共同建設を提唱し、グローバル市場のパイを共同で拡大させ、共有のグローバルなメカニズムをしっかりと実践し、地球規模での協力の方式を活かすのは、経済グローバル化のプラス効果をより多く発現させ、異なる国、異なる階層、異なる人々に経済グローバル化の利益を共有させるためだ。

 中国は引き続き人類優先の理念を持ち、真の多国間主義を揺るぎなく守り、世界と市場のチャンスを揺るぎなく共有し、ハイレベルの開放を揺るぎなく推進し、世界共通利益を揺るぎなく守り、開放型世界経済を共に構築していく。(c)People’s Daily/AFPBB News