【11月17日 Xinhua News】中国山西省(Shanxi)の太原市(Taiyuan)文物考古研究所は、同市で新石器時代の仰韶(ぎょうしょう)文化中・後期の遺構を発見したと発表した。中でも5500年前の五角形の住居跡は、太原地域で初めての発見になるという。

 山西省考古研究院と太原市文物考古研究所は今年5~7月に、中国科学院大学太原エネルギー材料学院付属小中学校の建設現場で見つかった仰韶文化の遺跡を共同で発掘した。遺跡からは大量の土器片や石器、骨器、獣骨などが出土し、整理・修復作業が今も続いている。

 発掘現場の責任者、太原市文物考古研究所の裴静蓉(Pei Jingrong)研究員によると、同遺跡からは灰坑98カ所、土器窯11基、住居跡2カ所、明清時代の墓6基が見つかった。中でも目を引いたのは面積約32平方メートル、平面が五角形に近い住居跡で、地面の北と中央、南の3カ所に柱穴列があり、各列に二つの柱穴が規則正しく並んでいた。その南側には円形のかまど跡があり、かまどの底は南東方向の煙道とつながっていた。住居跡の盛り土からは土器片が多く出土し、胎土に砂粒などを混ぜて焼いた夾砂(きょうしゃ)釜や夾砂灰陶(かいとう)罐(かん、貯蔵容器)、紅陶鉢、尖底瓶などが識別できた。(c)Xinhua News/AFPBB News