【11月16日 People’s Daily】今年9月現在、中国の全国の自動車保有台数は2億9700万台。保有台数の増加に伴い、トラブルに対応するロードサービスの需要が急増している。統計によると、ロードサービススタッフは20万人に及び、2020年の出動件数は9240万回に達している。

 午前9時、蔚来自動車(NIO)のスタッフ楊志(Yang Zhi)さんは救援車両で出発した。携帯電話のスマート依頼ソフトで、トラブルが起きた車の位置を確認。通常は高速道路が多いが、今回の依頼はオフィスビルの地下駐車場だった。

「お客さまから『明日は長距離運転をするが、電気自動車の充電が間に合わない』とメッセージを受けました。車の引き取りから返却まで2時間以内に完了しないといけません」。楊さんはそう言いながら、自信のある表情で仕事に取りかかる。自動車の周りを一周し、車の内部も見て異常が無いことを確認。撮影したビデオをアップロードし、バッテリーの残量や近くの充電設備などのデータから最適な解決策を選ぶシステムにマッチングし、バッテリーを交換して充電を行った。全ての作業が完了した後、楊さんは手を上げて腕時計を見た。「予定より30分早く完了!」

 ロードサービスは技術に加え、経験も必要だ。楊さんの携帯電話が再び鳴った。「電気自動車のバッテリーが10%未満になり、立ち往生しているお客さまがいる。すぐ移動電源車で駆けつけます!」

 車を10分ほど走らせ、救援を待つ車の脇に乗り付けた。移動電源車にはバッテリーパックと長さ3メートル強の送電線が積まれている。「スタンドの固定式充電パイルよりも充電効率ははるかに高いんです」。楊さんはそう話しながら送電線を充電口に差し込むと、車のランプが点滅し始め、「復活」を果たした。

「今年の国慶節(建国記念日)の連休中(10月1~7日)は3000キロ以上移動しました。旅行先で立ち往生しているお客さまのため、移動電源車を走らせました。多い日は十数件の依頼が次々とあり、一昼夜も休む暇はありませんでした」。北京を拠点に活動する楊さんは「この仕事に就いて2年、北京周辺で行ったことのない観光地はありません」と笑って話した。(c)People’s Daily/AFPBB News