【11月15日 People’s Daily】中国市場は海外の中小企業にとって魅力的だ。11月5~10日に上海市で開かれた第4回中国国際輸入博覧会(CIIE)には3000社近い企業が参加し、約1200社以上がグループパビリオン方式で出展した。海外パビリオンでは中小企業を中心に約40か国・地域から参加があり、幅広い業界と多様な製品をカバーした。また、後発開発途上国からも約30社が参加し、農産品や消費品を中心に展示した。

 博覧会事務局展示推進部の責任者によると、中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」沿線国や東欧、中欧、アフリカ諸国の企業がコロナ禍を乗り越えて参加。「友達の輪」を広げ、博覧会の国際性を示した。

 ポーランドのミルクブランド「Vici」は、第2回国際輸入博覧会を通じて中国市場に参入した。2020年には中国市場におけるポーランド産の牛乳、粉ミルク、チーズの売り上げが70%増加し、ポーランドの乳製品輸出先で中国は最も成長率の高い市場となっている。 30社以上の企業の参加を取りまとめたポーランド投資貿易局中国事務所のユデリアン(中国名:尤徳良、Andrzej Juchniewicz)首席代表は、「この輸入博覧会は世界中の国々に恩恵をもたらしている」と語った。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は今年も100社以上の出展を取りまとめた。11月上旬には虹橋輸入商品展示交易センターに日本の商品を常設展示する「虹橋品匯日本館」をオープンした。シンガポール商工連合総会は46社を取りまとめ、金融、物流、インフラ整備、教育分野などの企業が出展した。ドイツのパビリオンには、専門性の高い企業が数多く集まった。在中国ドイツ商会のケーマン(Clas Neumann)代表は「輸入博覧会はドイツ企業のイノベーションを中国の消費者に継続的にアピールするプラットフォームとなっている」と称賛した。

「年に一度の輸入博覧会で産業界の動向や技術の最前線を一望し、商品や技術からブランドへのキャッチアップを実現できる」。そう話すのは、上海に近い江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)相城区の王蓓蕾(Wang Beilei)副区長。「新しい設備や商品、サービスを応用して地元企業のアップグレードを促進することは、博覧会の重要な波及効果だ」と意義を語る。相城区は今回、1000人以上の貿易取引グループを結成し、230社の参加企業が6000万ドル(約68億3800万円)強の契約を見込んでいる。

 上海市政府協力交流事務所の姚海(Yao Hai)主任は「輸入博覧会を開催して以来、市と各地域、工業団地がチャンスと成果を共有してきた。『展示物を商品に、出展者を投資家に、買い手を取引業者に』という取り組みを推進し、上海や長江デルタ地帯、さらに広い地域で多くの大型プロジェクトが実施されている」と成果を強調。今年は博覧会で企業間の交流・購入を促進するミッションを立ち上げて約300社以上が参加しており、「博覧会がより多くの都市、企業、人々に恩恵をもたらしている」と語った。(c)People’s Daily/AFPBB News