【11月15日 AFP】ロードレース世界選手権(WGP 2021)第18戦バレンシアGPは14日、MotoGPクラス決勝が行われ、ペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)のバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)が10位で現役最終レースを終えた。

 今季最終戦となるレースは、ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)のフランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia、イタリア)が、ロッシのまな弟子の一人にふさわしい優勝を飾った。

 また、ドゥカティのサテライトチームであるプラマック・レーシング(Pramac Racing)のホルヘ・マルティン(Jorge Martin、スペイン)が2位、ドゥカティのジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)が3位に入り、ドゥカティ勢が初の表彰台独占を果たした。

 すでに年間優勝を確定させているモンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)は予選で激しく転倒した影響もあり、5位でフィニッシュした。

 ロッシが始めたVR46ライダーズアカデミー(VR46 Riders Academy)出身のバニャイアは、これで今季4勝目を飾り、クアルタラロと26ポイント差の年間2位でシーズンを終えた。

 現在22歳で、ロッシが125ccクラスで初の世界タイトルを獲得した1997年にはまだ生まれてもいなかったクアルタラロは、「ロッシは小さい頃から僕のアイドルだった」と明かした。

「モータースポーツの世界で、また働き方の面で、彼からたくさんの影響を受けた。その部分で、彼はライダーとしても、人間としても憧れだった」

「これが彼のラストレースなのは残念だが、ヤマハチーム全体でねぎらいたい」 (c)AFP