【11月15日 AFP】男子テニス、ATPファイナルズ(ATP Finals 2021)は14日、イタリア・トリノ(Turin)でシングルスのラウンドロビン2試合が行われ、大会第2シードの前回王者ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)は6-7(5-7)、6-3、6-4で第7シードのホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz)を下し、白星スタートを切った。

 15本のサービスエースを決め、逆転勝利を飾った全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)覇者のメドベージェフは、「ブレークのピンチが1回もなかったから、ある意味で圧力はまったく感じなかった」と話し、「こちらもブレークポイントを取れた相手のサービスゲームが二つしかなかったから、両方とも何とかうまくブレークできてすごくうれしい」と続けた。

 グループのもう1試合では、第6シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)が負傷のため、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)との試合で悔しい途中棄権を強いられた。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2021)で準優勝したベレッティーニは腹筋を痛めたとみられ、6-7(7-9)、0-1でリードを許した時点で棄権を申し出た。

 大会自体から棄権するかはまだ決まっていないが、涙したベレッティーニは「テニスコートで最悪の瞬間」だとコメント。仮にそうなった場合、同じイタリア勢のヤニック・シナー(Jannik Sinner)が代わりに出場することになる。(c)AFP