【11月14日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で3度の年間優勝を飾っているジャッキー・スチュワート(Jackie Stewart)氏が13日、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がタイトルを獲得し、優勝7回を誇るメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)の牙城を崩せれば、それはモータースポーツにとって良いことだと話した。

 フェルスタッペンは現在、14日のサンパウロGP(Sao Paulo Grand Prix 2021)決勝を迎える段階でハミルトンと21ポイント差のトップに立ち、2016年以来となるハミルトンからのタイトル奪取に近づいているように見える。

 1969年と1971年、1973年に年間チャンピオンに輝いているスチュワート氏は、今季の争いが「素晴らしい最後」を迎えることを期待している。

「フェルスタッペンはもちろん非常にハングリーで、若いし野心があるから、彼には今年優勝するチャンスが十分にあると思うし、そうなればモータースポーツやF1にとって良いことだと思う」

「このところはほとんどメルセデスで決まりだったと思うし、もちろん退屈ではなかったが、どこかの時点で変化が必要だし、その時が来たと思っている」

 それでもスチュワート氏は、まだ何も決まっていないと考えており「現時点でまだグランプリは4レースあるし、多くのポイントが残っている」と話している。

 英国の元F1ドライバーで、2001年にミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏に次ぐ年間2位に入ったデビッド・クルサード(David Coulthard)氏も、同じメディアイベントの場で、新チャンピオンの誕生を歓迎すると話している。

「マックスは調子がいいと思うし、彼なら優れたチャンピオンになるだろう。変化を体現する選手でもあるだろうし、放送局の立場から言えば、ルイスがまたタイトルを取っても目新しさはまったくないはずだ」 (c)AFP