【11月14日 AFP】南米エクアドルの刑務所内で対立するギャング同士の抗争があり、受刑者少なくとも68人が死亡した。検察当局が13日発表した。この刑務所では9月にも119人が死亡する抗争が起きたばかり。

 抗争は最大都市グアヤキル(Guayaquil)にある刑務所で、12日午後7時ごろ始まった。受刑者の集団が対立するギャングが収監される施設への侵入を試み、銃や爆発物、マチェーテ(なた)で襲撃。警察が出動する事態に発展した。

 検察当局はツイッター(Twitter)で、受刑者少なくとも68人が死亡し、25人が負傷したと発表した。

 刑務所があるグアヤス(Guayas)県のパブロ・アロセメナ(Pablo Arosemena)知事によると、収監されているギャング「ティゲロネス(Tiguerones)」の首領が出所したことから、別のギャングが首領不在のティゲロネスの弱体化を察し、襲撃を試みたという。

 麻薬組織の関係者が多数収監されているエクアドルの刑事施設では、ライバル同士の対立から暴動が頻発しており、今年これまでに受刑者300人以上が死亡している。(c)AFP