【11月14日 AFP】21F1第19戦サンパウロGP(Sao Paulo Grand Prix 2021)は13日、スプリント予選が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)がポールポジションを獲得した。一方でチームメートの世界王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は、トラックの内外で浮き沈みの激しい、難しい一日を過ごした。

 ボッタスは24周の短期決戦を制してポールポジションに立ち、年間首位に立つレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が最前列2番手を確保した。

 しかし、この日最も話題をつくったのはハミルトンだった。総合優勝7回を誇り、現在は4戦を残してフェルスタッペンと21ポイント差の年間2位につけるハミルトンは、12日の予選で最速タイムを刻んだが、DRS関連のシステムで制限をオーバーしたと判断され、スチュワードによる長い話し合いの末に予選失格が決まった。

 そのためスプリント予選は最後方からのスタートになったハミルトンは、ハンディをものともせずにトラックを走り抜け、20番手から5番手まで浮上してレースを終えたが、パワーユニット(PU)を交換して5グリッド降格のペナルティーを受けているため、決勝は10番手からのスタートになる。

 失格について、ハミルトンは英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対して「もちろん、非常にショックだった」と認めつつ、「それでも、下を向いて落ち込んでばかりもいられないし、前進を続けなければならない」とコメントした。

 一方、フェルスタッペンも12日の予選後、ハミルトンのマシンに「触れた」として5万ユーロ(約650万円)の罰金を科されたが、グリッド降格の処分はなかった。フェルスタッペンは、予選終了後のパルクフェルメでハミルトンのマシンを調べている様子が捉えられていた。(c)AFP