【11月14日 AFP】21-22フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯(NHK Trophy 2021)は13日、男子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、宇野昌磨(Shoma Uno)が自己最高となる合計290.15点で優勝。およそ3年ぶりとなる主要タイトルを獲得し、「再び世界のトップで競える存在に戻ってこられた」と話した。

 2018年平昌冬季五輪で銀メダルを獲得した宇野は、これが2019年の四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2019)以来の優勝。その後のスランプ期にはフィギュアスケートをやめようと思ったこともあったというが、今回の優勝で12月のGPファイナル進出も決め、調子が上がってきたと話している。

「この数年間、表彰台に上がることもできないシーズンが続いて、ようやく世界のトップで競える存在に戻ってこられた」

「自分の実力にうぬぼれず、もっともっと、もっと上を目指して走り続けたい」

 スケート・アメリカ(Skate America 2021)で宇野を抑えて優勝したヴィンセント・ゾウ(Vincent Zhou、米国)は、今季GP2勝目を狙ったがフリーでミスが目立ち、合計260.69点で大差の2位となった。韓国の車俊煥(Cha Junhwan、チャ・ジュンファン)が同259.60点で3位に入った。

 宇野と同じくGPファイナル進出を決めたゾウは、「もっといい演技をして、チャンスをつかめていたらとはすごく思うが、ありがたいことに今回はまだ五輪じゃない」と話し、「ここで悪い部分が出てよかったと思う。これは本当の自分じゃない」と続けた。

 羽生結弦(Yuzuru Hanyu)は練習中の転倒による右足関節靱帯(じんたい)損傷で今大会は欠場した。

 山本草太(Sota Yamamoto)は合計238.90点で7位、三浦佳生(Kao Miura)は同232.89点で8位だった。(c)AFP/Andrew MCKIRDY