【11月13日 AFP】来年2月に行われる北京冬季五輪の主要会場の一つが、新型コロナウイルスの影響で入場者数を通常の5分の1に制限する。中国国営メディアが報じた。

 開幕まで100日を切った現在、中国はこれまで続けてきた「ゼロコロナ」政策において大きな試練を迎えている。

 中国共産党機関紙・人民日報(People's Daily)系の環球時報(Global Times)によると、カーリングの主会場になる国家水泳センター(National Aquatics Centre)が収容可能人数の20%に当たる1000人までに入場を制限する。

 国家水泳センターのマネジャーである楊奇勇(Yang Qiyong)氏によると、施設の全スタッフは新型コロナウイルスワクチンの追加接種(ブースター接種)を完了しており、感染にまつわる問題が生じた際に引き継ぎできるよう、予備の人員も配置されるという。

 中国は、積極的なロックダウン(都市封鎖)と大規模な検査の実施によって国内の感染を小規模なクラスター程度に抑えてきた。しかし、先月になって新規感染者数が全国的に急増したことを受け、当局は再び警戒を強めている。

 今回の五輪では、国外からの観客は受け入れない。

 約2900人の選手団はワクチン接種の完了、もしくは到着後から21日間の隔離が必要となるほか、検査も毎日行われる。(c)AFP