【11月13日 AFP】21-22フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯(NHK Trophy 2021)は12日、男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、宇野昌磨(Shoma Uno)が102.58点で首位発進した。米国のヴィンセント・ゾウ(Vincent Zhou)が99.51点の2位に続き、韓国の車俊煥(Cha Junhwan、チャ・ジュンファン)が95.92点で3位につけている。

 スーパースターの羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が先週、練習中の転倒による右足関節靱帯(じんたい)損傷で今大会は不在となっている中、宇野はスポットライトを浴びる機会を逃さずにSPのトップに立った。

 2018年平昌冬季五輪で銀メダルに輝きながらも、その後は不振にあえいで一時はスケートをやめることも考えたという宇野は、NHK杯での主な目標として「世界のトップで戦える選手になるシーズンにしたいと本当に思っている」としつつ「そのためにこの試合は失敗してもいいとは言わないが、失敗を恐れずにもっと挑戦するべきだった」と演技を振り返った。

 一方、先月のスケート・アメリカ(Skate America 2021)で宇野を2位に抑えて優勝したゾウは「重圧が増していたことを間違いなく意識」しながら演技に臨んだものの、SPのスコアについては完全に受け入れており「少しばかり不安を感じて足が少し硬くなっていて、それがスピンやトリプルアクセルの質に反映してしまったと思う」と語った。

「100点に届かなかった理由は完全に理解している。だけど、全体的に自分のパフォーマンスと点数にはとても満足だ」

 日本勢は山本草太(Sota Yamamoto)が86.05点で5位、三浦佳生(Kao Miura)が76.62点で8位につけている。

 ペアSPでは、今年の世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2021)を制しているロシアのアナスタシヤ・ミーシナ(Anastasia Mishina)/アレクサンドル・ガリアモフ(Aleksandr Galliamov)組が78.40点で首位に立った。

 同胞のエフゲニア・タラソワ(Evgenia Tarasova)/ウラジーミル・モロゾフ(Vladimir Morozov)組が75.78点の2位に続き、三浦璃来(Riku Miura)/木原龍一(Ryuichi Kihara)組が73.98点で3位の好位置につけている。

 アイスダンス・リズムダンス(RD)では、同じくロシアの世界王者ヴィクトリヤ・シニツィナ(Victoria Sinitsina)/ニキータ・カツァラポフ(Nikita Katsalapov)組が86.33点でトップに立ち、米国のマディソン・チョーク(Madison Chock)/エヴァン・ベイツ(Evan Bates)組が86.02点で2位に続いている。

 日本勢は村元哉中(Kana Muramoto)/高橋大輔(Daisuke Takahashi)組が70.74点で6位、小松原美里(Misato Komatsubara)/ティム・コレト(Tim Koleto)組が68.13点で7位につけた。(c)AFP/Andrew MCKIRDY