【11月12日 CGTN Japanese】新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)は中国最大の綿花の産地で、2020年の綿花生産量は全国の87.3%を占めました。今年は、新疆の綿花栽培面積は248万ヘクタールで、生産量は約520万トンに達する見込みです。

 新疆ウイグル自治区は10日、省都のウルムチで綿花の生産に関する記者会見を開き、新疆の綿花産業の発展状況と労働・就業の保障状況を説明しました。会見では6人の綿花農家と関連産業の従事者が映像を通じて自身の取り組みを紹介しました。

 その中の一人、ウシュルさんはコルラ(庫爾勒)地区の農場で綿摘み機を操縦する運転手です。勉強熱心で運転技術も優れているため、農場にある30台以上の農業用機械や車両の管理職を務めています。この3年間で、ウシュルさんの月給は5000元から7000元(約9万~12万円)に増え、現在、ボーナスを含めて毎月の収入が1万2000元(約21万円)にまで上がっているということです。

 同自治区農業農村庁の発表によりますと、今年の綿花の生産状況は全体的に良好で、栽培面積が減ったにもかかわらず、総生産量と単位あたりの生産量がいずれも増加し、綿花の質は前年を明らかに上回っています。買取価格は高止まりしているため、10アールあたりの純収入は2250元(約4万円)を超え、綿花農家の増収は確実とみられています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News