【11月12日 AFP】ペルー北部のチャンチャン(Chan Chan)遺跡で、先コロンブス期の集団墓地が見つかった。考古学者のホルヘ・メネセス(Jorge Meneses)氏らが11日、発表した。

 メネセス氏がAFPに語ったところによると、女性や子どもを中心に25人前後の遺骨と、陶器や織り針など数十点の遺物が3週間前に発掘された。遺骨はほぼ無傷だという。

 チャンチャンはチムー(Chimu)王国の中心都市で、面積は約20平方キロ。城壁で囲まれた宮殿が10棟あり、最盛期には約3万人が暮らしていた。

 チムー王国はペルー北部の沿岸部で900~1450年ごろに栄えたが、インカ(Inca)帝国に征服され、滅亡した。チャンチャンは、チムーの言葉で「輝く太陽」を意味する。

 1986年に国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されたが、「危機遺産(World Heritage in Danger)」リストにも指定されている。(c)AFP