【11月12日 Xinhua News】中国ではここ数年、ペットを飼う人の増加に伴い、オンライン診療のプラットフォームも多数登場している。診療アプリを導入する企業や通信アプリ「微信(ウィーチャット、Wechat)」のグループチャットを通じて診療サービスを提供する企業もある。

 中国獣薬協会の才学鵬(Cai Xuepeng)会長によると、中国ではペットとして飼われているイヌとネコの数が1億匹以上に達し、動物病院も1万6千カ所以上あるが「診療が難しい」「治療費が高い」「診察が間に合わない」「優秀な獣医が足りない」といった問題が依然として飼い主の関心事となっている。こうしたことから、オンライン診療が新たな注目を集めている。

 飼い主の心を癒すペットは、大きな市場となりつつある。派読ペット業界ビッグデータプラットフォームが発表した「2020年中国ペット業界白書」によると、中国の都市部でペットとして飼われているイヌとネコの数は1億匹以上で、消費規模は2千億元(1元=約18円)を超えた。

 市場調査会社の艾媒諮詢(IIメディアリサーチ)は、ペット業界が今後3年間、安定した成長を続け、業界規模が2023年に4千億元を超えると予測。ペット医療がペットフードに次ぐ業界の柱になるとの見方を示している。(c)Xinhua News/AFPBB News