【11月11日 Xinhua News】中国西安交通大学と英リバプール大学の提携により設立された西交利物浦大学(江蘇省蘇州市)の学生チーム2組がこのほど、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)の技術を応用したスマートフォンアプリを制作し、全国の高等教育機関が参加した第4回中国仮想現実大会で600点超の応募作品の中から1等賞に選ばれた。

 アプリは「キューブミュージアム」と「共臨其境」(共にその場に臨む)。博物館の展示ガイドアプリとして作られた「キューブミュージアム」はAR技術を採用しており、文化財のカードをスマホで読み取ると3Dモデルが現れ、現実の風景と合成表示される。

「共臨其境」は複数人の同時利用に対応したVRアプリで、ユーザーはVR端末かパソコンを使って「バーチャル博物館」に入り、気に入った文化財の大きさ、年代、展示場所、発見の経緯などを中国語と英語で読むことができる。また、文化財を自分のバーチャル博物館に運んで展示したり、他のユーザーと交流し、互いに見学し合ったりすることも可能で、文化財をより身近に感じられる。

 学生チームを率いる徐寧寧(Xu Ningning)さんは「二つの作品には共通のコンセプトがある。収蔵品をデジタル化し、展示に向かない古い文化財をバーチャルではあるが精密に表現することで、歴史的文物に対する興味をかきたてる」と話した。(c)Xinhua News/AFPBB News