【11月11日 Xinhua News】日本人が中国語の歌を歌い、中国人が日本語の歌を歌う「第24回日中カラオケコンクール決勝大会」が7日、東京で開催された。

 新型コロナウイルスの感染対策により、昨年に引き続き会場とオンラインを組み合わせた形で開かれ、観客は出場者のパフォーマンスをライブ配信で楽しんだ。

 同コンクールの胡文娟(Hu Wenjuan)事務局長によると、今年、日本では新型コロナの感染再拡大がみられたが、予選には中日両国の約100人が参加。最年少は8歳、最年長は75歳だった。2日間の予選を勝ち抜いた34組(38人)が決勝大会に出場した。参加者は東京や首都圏だけでなく、大阪府や三重県、広島県、岐阜県、長野県、新潟県などからも集まった。

 熱戦の末、日本人部門では間島穂奈美さん、安永富裕美さん、堀由理さんの女性3人グループが、名曲「至少還有你」で最優秀賞を獲得。中国人部門では張震(Zhang Zhen)さんが、おなじみの演歌「きよしのズンドコ節」で会場を湧かせ、最優秀賞を受賞した。

 遼寧省(Liaoning)鉄嶺市(Tieling)出身の張さんは2002年に留学のため来日。普段から歌うことが好きだが、正式な大会で優勝したのは初めてで「最高の気分」と喜びを表し、「中日両国の人々の友好交流を促進するため、今後もこのようなイベントを続けてほしい」と語った。

 主催した日中通信社の張一帆(Zhang Yifan)会長は、感染流行下での開催は多くの困難を伴ったが、新型コロナも中日友好の歌声を止めることはできなかったと説明。コンクールの開催を続けることで、人々の心に安らぎを届けたいと述べ、中国と日本の友人たちが歌で友情を伝え、友好の橋を懸けてほしいと期待を寄せた。

 日中カラオケコンクールは1998年に始まり、年1回開催されている。今年も在日本中国大使館文化部と日中友好協会、日本の外務省が後援した。(c)Xinhua News/AFPBB News