【11月10日 AFP】ペルーの首都リマ・コマス(Comas)地区で、飼い主から逃げ出しニワトリなどを襲い騒動となっていたイヌ科「クルペオギツネ」のルンルン(Run Run)が、動物園に保護された。当局が9日、明らかにした。飼い主はルンルンをシベリアンハスキーだとだまされていた。

 生後8か月のルンルンは、近隣住民が飼っていたアヒルやニワトリ、モルモットなどを襲っていた。

 農業開発・かんがい省によると、森林野生動物局(Serfor)が8日夜、コマス付近をうろついていたルンルンの捕獲に成功した。

 ルンルンの健康状態は良好で、リマ市内の動物園に保護された。園ではすでに人気者になっている。

 地元紙によると、ルンルンは先週末だけでモルモット15匹とニワトリ6羽を食べてしまった。

 別の地元紙は、近所に住んでいた女性はルンルンと仲良くなり、焼いた鶏肉を与えていたと伝えた。

 飼い主のマリベル・ソテロ(Maribel Sotelo)さんは動物市場で、シベリアンハスキーだとだまされ、50ソル(約1400円)で娘のためにルンルンを購入した。

 ソテロさんはアメリカTV(America Television)に対し「オオカミ犬だと言われた。普通の犬のように普通の餌を食べていたが、成長するにつれ、犬ではないことが分かってきた」と語った。

 政府は、ルンルンは密売されたとみている。野生動物を密売した場合、禁錮3年から5年が科される可能性がある。(c)AFP