【11月10日 東方新報】10月末にローマで開催された主要20か国・地域首脳会議(G20サミット)で、中国は2030年までにCO2の排出量をピークアウトさせ、60年までに排出量を実質的にゼロにする「カーボンニュートラル」を実現する目標を改めて宣言した。実現すれば、世界最大の発展途上国の中国が、最短の期間中で世界最大幅の炭素排出原単位の削減を達成することを意味する。

 近年、地球温暖化によるさまざまな影響が顕著化しており、気候変動への取り組みは世界的に緊急課題となっている。10月27日、中国政府は「中国の気候変動に対する政策と行動」と題する白書を発表し、近年の気候変動への対応の進捗(しんちょく)状況と効果を詳しく紹介した。中国が国家レベルの気候変動に関する白書を発表するのは2011年以来2度目だ。

 現在、中国は二酸化炭素排出量が急増する局面を基本的に終了させており、温室効果ガスの排出を効果的にコントロールしている。白書によると、中国の2020年の二酸化炭素排出量は、2015年と比べて18.8ポイント少なく、2005年と比べて48.4ポイントも減少している。国際社会に承諾した40%〜45%の目標を上回っている。エネルギー構造の観点から見ると、中国の非化石エネルギーは、2020年にはエネルギー消費量の15.9%を占め、2005年と比べて8.5ポイント上昇し、石炭消費への依存度は大幅に低下している。

 そのうえで、中国は絶えずに自ら設定した目標に向けて努力している。2020年9月、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、第75回国連総会の一般討論会で講演し、中国が2030年までにCO2排出量をピークアウトさせ、2060年までにカーボンニュートラルの達成に向けて努力することを宣言した。約30年をかけてカーボンピークアウトからカーボンニュートラルに移行することは「勇気のある計画」といわれた。実現すれば、世界で最大幅の二酸化炭素を削減し、主要先進国よりはるかに短い期間で実現するものである。

 2021年に発表される白書は、前回の白書とは大きく異なり、これまでの経緯と今後の計画を論理的にまとめたものだ。新白書はまず、中国の気候変動対策についての新しい理念:革新、協調、エコ的、開放、共有が初めて系統的に練り上げられた。それから、気候変動へ積極的に対応する国家戦略についてより詳細に説明した。さらに、公正で合理的で 各方面に利益がある形で協力関係を深め、気候変動に関する管轄体制を共同で構築するという中国の提案を改めて確認した。

 多国間主義を堅持し、「国連気候変動枠組条約」と「パリ協定」で定められた目標、原則、枠組みをしっかりと守り、多くの発展途上国にできるだけ気候変動対策に支持や援助を提供する。そのうえで、すべての関連組織と手を携えて「緑のシルクロード」を構築する。中国の理念と実践を活用しながら、気候変更問題でリーダーシップを発揮する。(c)東方新報/AFPBB News