【11月10日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に所属するマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)が9日、大英帝国勲章を授与されたことを受け、恵まれない子どもたちを助けるための努力を続けていきたいと語った。

 24歳のラシュフォードは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の中で不利な状況に置かれた子どもたちが飢えに苦しまないようにとの取り組みが認められ、この日、ウィンザー城(Windsor Castle)で英国のウィリアム王子(Prince William)から大英勲章第5位のメンバー章(MBEMember of the Most Excellent Order of the British Empire)を授与された。

 英国の子どもに、自分が育つ中で手にできなかったものを渡すことがモチベーションにあったと明かしたラシュフォードは、どの若者も「適切な機会」にふさわしいと強調した。

「さまざまなことが起きているが、簡単に言えば、自分が小さかったころに持っていなかったものを子どもたちに提供しようとしている。そうしたら一層幸せだったろうし、自分の人生にはもっと多くの選択肢もあっただろう」

「彼らに適切な機会を与えているだけで、彼らはそれにふさわしい。自分とすれば、食事や本が手に入らないのは彼らにとっては虐待だ」

「小さな変化だが、その恩恵を一度目にすると大きな変化になる。自分の後に続く世代はとても特別な世代だと思っている」

「彼らにはちょっとしたアドバイスと正しい方向を指し示すことが必要で、自分はそれを贈っている」

 ラシュフォードはまた、国への功績と奉仕をたたえるMBEを、5人きょうだいを育てた母のメラニー(Melanie Rashford)さんに贈りたいと話している。(c)AFP