【11月12日 People’s Daily】中国国務院新聞弁公室は10月26日に記者会見を行い、中国の新型コロナウイルス感染症対策支援および国際開発協力の状況を紹介した。記者会見で、国家国際発展協力署(CIDCA)の担当者は、「1950年以来、中国は160か国以上にさまざまな形で援助を提供し、数千のパッケージ援助や物資支援プロジェクトや、数万の技術協力と人的資源開発プロジェクトを実施し、発展途上国に延べ40万人以上の各種人材を育成した。今後、中国は健康を優先とし、グリーンを重点とし、民生を要旨とし、多国間主義を先導とし、国際開発協力を推進し人類運命共同体の構築を支援する。

 CIDCAの羅照輝(Luo Zhaohui)署長は、中国側は伝統的な二国間援助を基に、西側諸国および国連などの国際組織との交流・協力を強化し、多国間協力、三角協力の展開を積極的に検討すると述べた。パッケージ援助プロジェクトを展開すると同時に、現地の人々に発展の方法を教えることを重視し、人材育成訓練と国政運営経験の交流を推進し、無償援助と優遇借款を組み合わせて使用し、プロジェクトの融資コストを低減させる。プロジェクトの全面的な監督管理を強化し、廉政リスクを防止し、プロジェクトの品質を向上させ、プロジェクト事後評価を重視し、対外援助の持続可能な発展を確保する。

 中国は新型コロナとの闘いと経済回復の「双リード」を実現しただけではなく、中国建国以来期間が最も長く、範囲も最も広い緊急人道支援も実施した。「今年に入って、中国はすでに106カ国と4つの国際組織に15億回分以上のワクチンを提供し、感染拡大制御の国際協力のけん引に重要な役割を果たした」と、羅署長は述べた。

 CIDCAの周柳軍(Zhou Liujun)副署長は次のように表明した。中国は積極的に中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)、中国・ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体フォーラム(CELAC)などの枠組みの下で、保健、農業、教育、グリーン発展などの分野の協力を展開し、実り多い成果を得て、より緊密な中国・アフリカ、中国・ラテンアメリカの運命共同体の構築を推進している。南太平洋の島国に対する中国の援助も積極的な効果を上げている。

 中国産ワクチンの安全性と有効性に関して、CIDCAの鄧波清(Deng Boqing)副署長は次のように述べた。科学的見地に関することとして、世界保健機関(WHO)は中国国薬集団(シノファーム、Sinopharm)と科興公司(シノバック、Sinovac Biotech)のワクチンを緊急使用リスト(EUL)に入れた。これは国際的に権威ある機関が専門的見地から認めたものだ。実践から見ると、中国国内での広範囲な接種により、ワクチンの安全性と有効性が十分に検証され、国際的にも中国産ワクチンに対する信頼が高まっており、国際的な科学研究や各国の臨床データも強力な支えを提供している。

 気候変動は自然が人類に鳴らす警鐘だ。CIDCAの張茂于(Zhang Maoyu)副署長は、中国はこの8年間で、気候変動に対応する対外援助プロジェクトを200以上実施した。中国はまた、80回以上の気候変動テーマ研修を実施し、2000人近くの関連人材を育成したと述べた。

 近年、中国は南南協力援助基金の枠組みのもと、国連の多数の組織と協力し、50か国以上で食糧援助、災害後の復興、難民救助、母子保健などの分野の発展協力プロジェクトを実施している。中国はまたスイス、ポルトガル、英国、米国、オーストラリア、ニュージーランドなどの国と共同で農業、保健などの民生分野をめぐり、援助を受ける側のニーズに合致する三角協力プロジェクトを実施している。(c)People’s Daily/AFPBB News