【11月10日 AFP】フランス最後の王妃マリー・アントワネット(Marie Antoinette)が所有していたダイヤモンドのブレスレット2点が9日、初めて競売にかけられ、745万9000スイス・フラン(約9億2000万円)で落札された。競売は、スイス・ジュネーブで行われた。

 英競売大手クリスティーズ(Christie's)は、オールドカットのダイヤ計112個があしらわれた、それぞれ長さ18.7センチ、重さ97グラムのブレスレットについて「王妃の魅惑と栄光、ドラマが染み込んでいる」とうたっていた。

 落札価格の745万9000スイス・フラン(諸経費含む)は、予想落札価格200万〜400万スイス・フラン(約2億5000万〜4億9000万円)を大きく上回るものとなった。

 1791年3月、国王ルイ16世(Louis XVI)と妻のマリー・アントワネットは、子どもらと共にフランス革命から逃れようと試みた。王家の宝飾品は国外にひそかに持ち出され、ベルギー・ブリュッセルの友人に託された。

 その後、ブレスレットは王妃の祖国オーストリアの親族にわたり、数世代にわたって引き継がれた。(c)AFP