NZで反コロナ規制デモ 3000人が議会まで行進
このニュースをシェア
【11月9日 AFP】ニュージーランドの首都ウェリントンで9日、新型コロナウイルスの感染防止策に抗議し、約3000人が議会まで行進した。
参加者は徒歩やバイクで議会を目指したが、マスクを着用していない人が多かった。
2020年の米大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の支持者が使った「トランプ2020」と書かれた旗や、都市封鎖(ロックダウン)の影響を受けている先住民マオリ(Maori)のメッセージを掲げていた。また、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否すれば職を失う教員の姿もあった。
ジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相に対する非難や、「メディアはうそつき」「メディアは裏切り者」などのスローガンを叫ぶ人もいた。
デモは平和的に行われ、参加者は議会の敷地内でマオリの伝統舞踏「ハカ」を踊って解散した。ハカは敵の威嚇の他、祝いや嘆きなどさまざまな目的がある。
警察は、逮捕者はでなかったが、参加者の多くが新型コロナの規制を無視していたことに失望したとしている。
アーダーン首相は、デモは国民を代表するものではないと指摘した。
人口500万人のニュージーランドの新型コロナによる死者は、厳格なロックダウンや入国制限などにより、31人に抑えられている。
最大都市オークランド(Auckland)では8月半ばから外出制限が続いている。アーダーン首相は今週、外出制限を今月末まで継続すると述べた。
ワクチン接種率が90%に達すれば、ロックダウン解除など行動制限を緩和するとしている。(c)AFP