【11月9日 AFP】英国のスポーツ担当政務次官ナイジェル・ハドルストン(Nigel Huddleston)氏は8日、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やチェルシー(Chelsea)など計5クラブの本拠地で、同国では25年以上にわたり禁止されてきた立ち見席を来年1月1日からの試験導入すると発表した。

 認可を得た安全な立ち見席エリアの導入申請が承認されたのは、他にマンチェスター・シティ(Manchester City)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)、チャンピオンシップリーグ(2部)のカーディフ・シティ(Cardiff City)の3クラブとなっている。

 英国では1989年に97人のリバプール(Liverpool FC)ファンが圧死した「ヒルズボロの悲劇(Hillsborough Disaster)」の発生によって法律が制定され、イングランドの1部と2部で立ち見エリアが禁止となった。

 ハドルストン氏は「これら5クラブを、シーズン後半戦で認可を得た安全な立ち見席エリアを早期に導入するチームとして承認することができうれしく思う」とコメントした。

「広範囲での導入に関する決定を前に、プレミアリーグとイングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)のチャンピオンシップでの安全な立ち見席のトライアルをしっかりと行う絶好のタイミング」

「安全が絶対に最優先。スポーツ・グラウンズ・セーフティー・オーソリティー(SGSA)はこれに関して各クラブと緊密に連携している」

 今回の試験は独立機関によって監視される予定で、安全な立ち見席エリアを来シーズンから広範囲で導入するか否かの決定を下せるようにするため、その結果が英国政府に提供される。(c)AFP