【11月9日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)の王者ミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)が8日、ホワイトハウス(White House)にジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領を表敬訪問した。前政権下では優勝チームによる訪問が途絶えており、同リーグでは5年ぶりの恒例行事復活となった。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領の共和党政権時代には、特にアフリカ系米国人など人種的マイノリティーの権利を奪うような政策をめぐり、NBA王者となったチームが大統領との面会を拒否する騒動が起きた。

 NBAのチームがホワイトハウスを訪れたのは、バラク・オバマ(Barack Obama)氏の政権を表敬したクリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)が最後となっていた。

 そうした中での訪問に、カリフォルニア州ロサンゼルス出身のセンター、ブルック・ロペス(Brook Lopez)は「恒例行事に参加できて、最高だし恐れ多い気持ちだ。すごくクールだ」と喜んだ。

 デラウェア州選出のバイデン氏は、同州出身で同氏を敬愛しているダンテ・ディヴィンチェンゾ(Donte DiVincenzo)に関し、「彼は(大学時代に)2度の全米優勝を果たしている」と述べ、「だから、こういう行事には慣れているんだ」と語った。

 バイデン氏はまた、チームの得点王であるヤニス・アデトクンポ(Giannis Antetokounmpo)が、こうしてアメリカンドリームをかなえたことにも言及した。

 子どものころはきょうだいと靴を分け合うなど、ギリシャの貧困家庭で育った同選手は「ちょっと感動した」といい、「(家族が)どれほど犠牲を払ってくれていたか分かっている。8年前には考えられないことだからね。子ども時代のことを思い出すよ」と語った。(c)AFP