【11月8日 AFP】イラン軍は7日、戦略的要衝のホルムズ海峡(Strait of Hormuz)に近い同国南西部で軍事演習を開始した。沖合のオマーン湾(Gulf of Oman)では先週、イラン革命防衛隊(IRGC)と米海軍が原油タンカーをめぐって対立したばかり。

 国営イラン放送(IRIB)は「ホルムズ海峡の東側とオマーン湾、インド洋北部の100万平方キロ超の地域・海域で、軍事演習が始まった」と報じた。マハムード・ムサビ(Mahmoud Moussavi)司令官の発表として、「この演習はわが国の敵や、イランに悪意を持つ者に対する重大な警告だ」と伝えている。

 革命防衛隊は3日、米海軍がオマーン湾でイランの原油タンカーを拿捕(だほ)しようとしたのを阻止したと発表した。

 一方、米軍当局はこれを否定。イランがタンカーを拿捕し、米軍は関与せず「監視していた」と説明していた。(c)AFP