【11月10日 People’s Daily】北京冬季五輪の開幕(2022年2月4日)まで100日を切った。現在、準備作業は既にラストスパート、全面的に準備を整え、決戦に臨む決定的な時期に入っている。 

 ハイテク要素に満ちた12競技場がほぼ完成し、競技場運営チームは全面的に競技時の状態に入った。非競技施設の建設の仕上げと改善が加速し、3つの冬季五輪選手村が新しく生まれ変わった。冬季五輪と冬季パラリンピックの開閉会式会場の改修計画もまもなく完了する。北京・張家口(Zhangjiakou)両地域の3競技エリアは、両腕をひろげ、各地からの来客を迎えるよう備えている。

 グリーン持続可能な理念は、冬季五輪競技場で最も輝く地色だ。五輪の競技場や関連施設を最大限に活用し、「ダブル・オリンピック・シティー」は伝承の色彩をより豊かにする。五輪の全ての競技場で100%グリーン電力供給を実現し、炭素排出量をゼロにする製氷技術を採用する。「水立方(ウオーターキューブ)」から創造的な「氷立方(アイスキューブ)」への変身など、イノベーションの成果が次々と生まれていく。

 最高時速350キロの京張高速鉄道に乗り、首都の「1時間経済圏」の便利さが体感できる。延崇(延慶区ー崇礼区)高速道路を走ると、目につくのは澄んだ水と緑の山々だ。都市間交通ネットワークの相互接続、京津冀(北京、天津、河北)の生態環境の共同防衛・管理は、五輪の開催の質を向上させるだけでなく、地域の協同発展により大きな飛躍の翼を広げる。

 北京が張家口と提携し2022年冬季五輪の開催権を獲得した際、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ(Thomas Bach)会長は、五輪は「安心できる人に任せた」と述べた。中国には「言必ず信、行必ず果」の大国の風格を世界に見せる決意と自信がある。カウントダウン100日を前に、バッハ会長は「われわれは北京冬季五輪の成功に自信を持っている」と断言した。

 10月5日から12月末まで、北京、延慶、張家口の3競技エリアの8競技会場で、国際大会10回、国際トレーニングウイーク3回と国内テストイベント2回が開催され、海外から2000人以上の選手、チーム役員とスタッフが参加した。新型コロナ感染拡大防止対策実施期間中の全プロセスのクローズドループ管理から、完全な大会開催時の稼働基準に至るまで、今回の「全要素テスト」は五輪の「予定通り、安全、順調」な開催のために強固な基礎を築くだろう。

「IOCが現在受け取っているフィードバックによると、技術運営にしても、選手個人の感想にしても、これらの競技場はいずれも選手に良好な体験を提供しており、一致して好評を得ている」と、IOCのキット・マコーネル(Kit McConnell)スポーツディレクターは述べた。

 五輪の準備プロセスの中で、自主革新の目玉が頻出している。スキー場用の造雪機や圧雪車は、「メード・イン・チャイナ」の割合がますます高くなっている。各地で建設中・予定の氷雪装備器材パークは20か所近くある。氷と雪の選手は中国が独自に開発した風洞実験室に頼り、技術の細部を精緻に磨き上げる。五輪の「追い風」に乗り、氷雪産業を大いに発展させ、強化する新たな発展の座標系が既に構築された。

 大会開催の準備を都市の発展に溶け込ませ、生態系建設、民生サービスという大きな枠組みに溶け込ませることで、五輪のけん引の役割と波及効果が日増しにはっきりと表れるようになっている。IOCオリンピック部のクリストファー・デュビ(Christophe Dubi)競技部長が述べたように、オリンピック効果は20年以上にわたって開催都市に貢献し、オリンピックと開催地との良好な相互作用を促進することができる。「北京はやり遂げた」(c)People’s Daily/AFPBB News