【11月8日 AFP】21-22イタリア・セリエAは7日、第12節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)はライバルのインテル(Inter Milan)と1-1で引き分け、首位浮上のチャンスを逃す結果となった。

 古巣対戦となったハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)のPKで11分に先制されたものの、ステファン・デ・フライ(Stefan De Vrij)のオウンゴールで追いついた今季リーグ戦無敗のミランは、同日にホームでエラス・ベローナ(Hellas Verona)と1-1で引き分けたナポリ(SSC Napoli)と32ポイントで並んで、首位に立つことはできなかった。

 ミランのステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督は、ライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に「試合に向けて準備をする際、それがとりわけダービーなら勝利を望むからポジティブな結果」とコメントした。

「インテルは優れたチームだが、われわれも強いということを証明した。前向きなパフォーマンスだった」

 5万7000人のファンが集まった激しくも見どころのあるミラノダービーで、試合を決めきるチャンスが共にあった両チームはこの結果に満足しないだろう。

 優勝争いに向けて弾みのつく勝利を求めていたインテルは、30分前に獲得したPKをラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)が失敗するとさらなるチャンスも決められなかった。一方のミランも終盤にアレクシス・サーレマーカース(Alexis Saelemaekers)のシュートがポストに嫌われた。

 3位のインテルは、ナポリとミランに7ポイント差をつけられたままとなっている。

 一方のナポリは、約1年前に亡くなったクラブのレジェンド、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏の顔があしらわれたユニホームを着用したが、ホームで9人のベローナに勝利することはできなかった。

 ジョバンニ・シメオネ(Giovanni Simeone)の得点で13分に先制されたナポリは、ジョバンニ・ディ・ロレンツォ(Giovanni Di Lorenzo)がわずか5分後に同点弾をマーク。

 その後、前半と後半の遅い時間にヴィクター・オシムヘン(Victor Osimhen)とドリース・メルテンス(Dries Mertens)のシュートがそれぞれ枠をたたいて勝ち越し点は奪えず、ダニエル・ベッサ(Daniel Bessa)とニコラ・カリニッチ(Nikola Kalinic)が終了間際に退場したため2人多い状況で試合を終えた。

 ナポリは11月に行われる全試合でマラドーナ氏が描かれたユニホームを着用する予定で、代表ウイーク明けのリーグ戦ではアウェーでインテルと、ホームでラツィオ(SS Lazio)と対戦する。(c)AFP/Terry DALEY