【11月8日 AFP】ニューヨークシティマラソン(New York City Marathon 2021)が7日、米ニューヨークで行われ、男子の部はアルバート・コリル(Albert Korir)、女子の部はペレス・ジェプチルチル(Peres Jepchirchir)が制し、どちらもケニア勢が優勝した。

 今年が通算50回目となるニューヨークシティマラソンは、昨年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で中止になったため、今回が2年ぶりの開催となり、約3万人のランナーが市内を駆け抜けた。

 男子の部のコリルは、2019年大会は同胞ジェフリー・カムウォロルGeoffrey Kamworor)と23秒差の2位だったが、今回は2時間8分22秒のトップでフィニッシュラインを切った。モハメド・エル・アーラビー(Mohamed El Aaraby、モロッコ)が44秒差の2位、エリトリア生まれのイタリア選手エヨブ・ファニエル(Eyob Faniel)が1分30秒差の3位に入った。

 レースはファニエルとエル・アーラビーが51秒のリードを築いて中盤に突入したが、2019年にオタワマラソン(Ottawa Race Weekend)とヒューストンマラソン(Houston Marathon)を勝っているコリルはそこから追いつくと、残り10キロを切る頃には逆に17秒のリードを奪い、そのまま逃げ切った。

 女子の部では、この夏の東京五輪で金メダルを獲得したジェプチルチルが2時間22分39秒をマークし、五輪から約3か月で再び優勝を果たした。

 レースは30キロ過ぎまでにジェプチルチルとアバベル・イェシャネー(Ababel Yeshaneh、エチオピア)、ビオラ・チェプトゥー(Viola Cheptoo、ケニア)の三つどもえの争いとなり、その状態が終盤まで続いたが、最後はジェプチルチルがスパートして二人を引き離した。

 ジェプチルチルは「想定していなかったし、信じられない」と話し、「五輪を勝ったシーズンをいい形で終えられたことを神に感謝したい」と喜んだ。(c)AFP