障害のあるアーティストによるコンクール開催 東京
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【11月7日 AFPBB News】東京都内で6日、NPO法人日本バリアフリー協会(Japan Barrier-free Association)が主催する障害者の国際舞台芸術コンクール「第18回ゴールドコンサート決勝大会」が開催され、楽曲「Another Star(アナザースター)」を演奏した香介トリオ(Kosuke Trio)がグランプリに輝いた。
ボーカルの香介(Kosuke)さん(視覚障害)は、5年前の出場時には結果が残せなかったとして、「素直にうれしいです」と受賞を喜んだ。自身半年ぶりのライブ演奏だったという香介さんは、「楽しかったというのが周りの方にも伝わって、音楽が通じたのだというふうに思います」と話した。楽曲はパラアスリートへの応援歌だという。
審査員長の湯川れい子(Reiko Yukawa)氏は、今コンクールは応募総数も多く、楽曲については「オリジナリティーあふれる作品を寄せていただいたことが一番感動的でした」と振り返った。
「アーティストの魅力はもちろん、そのまま音楽マーケットに出ていける力があるかどうかが評価の大きな重点になる」と湯川氏。香介トリオは声や作品に魅力があり、バンドとしても力があったため、審査員の総合点数が一番高かったと話した。
実行委員長の貝谷嘉洋(Yoshihiro Kaiya)氏は、コンクールについて「(コロナウイルス禍で)自分たち障害がある者も大変なところがありまして、その中で出てきた成果をみなさんにぜひ見てほしいという思いで開催しました」と語った。今後はコンクールを地方、そしてアジア各国に広げていきたいという。(c)AFPBB News