【11月5日 AFP】アルビノ(先天性色素欠乏症)の人の差別や殺害が相次ぐアフリカ南東部マラウイで5日、アルビノの国会議員が初めて誕生した。

 国会議員になったのはアルビノの権利擁護活動家、オーバーストーン・コンドウェ(Overstone Kondowe)氏。同氏は先月、中部の補欠選挙で当選した。

 コンドウェ氏は5日の就任直後「アルビノとして初めてこうした役職に選出されたことで、マラウイだけでなく世界中から今後の活躍を期待されている」と、AFPに語った。

 さらに「障害者、特にアルビノの人には自分を過小評価する必要はないと言っておきたい」として、「目標に向かって懸命に努力しなければならない。私が手本であり続け、彼らがより高い目標を持てるようもっと刺激を与えていきたい」と抱負を述べた。

 マラウイでは2014年後半から、アルビノの人に対する襲撃が相次いでいる。コンドウェ氏は襲撃が最も多かった2016年にアルビノ協会(APAM)を設立し、対策を講じるよう政府に働き掛けた。(c)AFP