【11月7日 Xinhua News】中国内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)バヤンノール市政府は、中国船舶重工集団新エネルギー(ウラド中旗)の100メガワット/千メガワット時太陽熱蓄発電所がこのほど、国のモデル検収に合格したと発表した。

 同発電所は、中国の太陽熱モデルプロジェクト第1陣の中で、単体の規模が最も大きく、蓄電容量も最大のタンク式太陽熱発電プロジェクト。2021年7月に溶融塩蓄電システムが全面稼働して以降、連続的に安定した高負荷運転を続けており、各種指標も設計値を満たすか上回っている。今年1~10月の発電量は累計約2億2千万キロワット時で、5日間で累計発電量1千万キロワット時を記録したほか、1日の最大発電量は212万8千キロワット時に達した。

 太陽熱発電と蓄電を統合しており、電力系統へ基底負荷とピーク負荷を供給できる。電力系統に夕方ピーク時の構造的な電力不足が発生した場合でも、安定した高負荷の電力と電気量の供給を保障し、石炭火力に代わって電力系統の基底負荷を担うことができる。

 年間発電量は4億キロワット時を超え、標準炭換算で12万トンの節約、二酸化炭素(CO2)30万トン、硫黄酸化物9千トン、窒素酸化物4500トン削減という年間目標を達成できる。(c)Xinhua News/AFPBB News