ハミルトン、セナ・プロスト事故のような決着を否定「絶対望まない」
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【11月5日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)は4日、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)と不名誉な接触事故を起こしてまで、前人未到となる通算8度目の世界タイトルを獲得するつもりはないと強調した。
今週末の第18戦メキシコシティGP(Mexico City Grand Prix 2021)に向けた記者会見に臨んだハミルトンは、チーム代表のトト・ヴォルフ(Toto Wolff)氏が、アイルトン・セナ(Ayrton Senna)氏とアラン・プロスト(Alain Prost)氏の事故のような形で、今季の総合争いに決着がつく可能性を示唆したとの報道を一蹴した。
ヴォルフ氏は先日、英大衆紙デーリー・メール(Daily Mail)のインタビューで、選手権の行方が最終戦にもつれた場合、「(ポイントランキングで)首位にいるのが誰であろうとも、その選手はセナ・プロスト時代と同じことをしようとするに違いない」と語った。
ハミルトンはヴォルフ氏の記事を読んでいないとしながらも、「トトがそうなるとほのめかすなんて大いに疑問だ。僕らはそんな形で選手権を勝ったことはない。自分自身もないし、そんなことは絶対に望まない」とし、「自分の視点や観点からすれば、僕は勝つためにここにいる。それを実現するのは正しいやり方と、完全なスキル、決意、そしてハードワークを通してだ」と主張した。
1989年と1990年の日本GP(Japan Grand Prix)では、確執のあったプロスト氏とセナ氏が接触事故を起こし、選手権は物議を醸す形で決着がついた。
ハミルトンとフェルスタッペンは今季、第10戦英国GP(British Grand Prix 2021)と第14戦イタリアGP(Italian Grand Prix 2021)の2度にわたって接触事故を起こしている。
残り5戦となる中で、総合争いでは首位フェルスタッペンが2位ハミルトンに12ポイント差をつけている。(c)AFP