【11月6日 CGTN Japanese】中国石油化工グループ(中国石化、シノペック)は2日、中国の東部沿海地区の山東省にある「勝利油田」で済陽シェールオイルの探査作業が大きな進展を遂げ、予測地質埋蔵量を4億5800万トンとする初めての報告がもたらされたと発表しました。暫定的な予測によると、該当地区のシェールオイルの資源埋蔵量は40億トン以上とのことです。

 10月末現在、ボーリング作業が終了した勝利油田内のオイルシェール油井4カ所ではいずれも、大きなオイル流量を得ることができました。うち樊頁平1号作業台の1日平均の採掘量は最高で171トンで、中国国内における油井1カ所の1日当たりシェールオイル採掘量の最多記録を達成しました。

 この現在開発中の油田のシェールオイル埋蔵場所は深さが3000メートル以上で、温度は170度以上です。高圧である上に、オイルを含む頁岩が存在するスペースは髪の毛1本よりも細く、高密度で流動性が少ないため、開発は容易でありません。

 勝利油田ではここ十数年、シェールオイルの探査と開発にともなう困難を解決するために、技術開発を進めてきました。2021‐2025年を対象とする中国国民経済・社会発展第14次五カ年計画の期間中に、シェールオイルの生産能力は100万トンに達する見込みとのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News